ダイレクトな手応え!
1人が1つの製品を担当

技術部

プロフィール

リーマンショックで企業の業績が急降下し、内定切りなどが話題になった時期に就活をしていて、困難の末、ようやく最初に内定をもらったのが当社。大学時代、機械工学部で機械設計について修学していた知識を活かせればと2010年に入社。

仕事内容

建設機械の設計を担当しています。具体的には、お客様との打ち合わせ、製作図の作成、検査などを行っており、設備完成後は現地での据え付け・試運転の立ち会いまで、最後まで責任を持って見届けています。計画をたて、実際に生産するのは工場ですが、仕様通りにできているかを検査するのは設計した私たちになります。

特に印象に残っているプロジェクト

カーテンウォールスライド装置を納品した「六本木グランドタワー」

開発する側としては最先端の技術に挑戦したくなりがちですが、実際に現場で使われる職人さんは、いかに使いやすいか、故障しにくいか、といったことを求められます。それゆえに、現場での組み立てやすさ、ユーザーさんの使いやすさにこだわって設計しています。
意匠的な無理難題にも柔軟に対応できるのが当社の強みです。現場で他の建機メーカーさんとお話する機会があり、難しい状況をクリアできているのは当社だけとわかり、改めて自社の技術力の高さを誇りに思います。大きなメーカーさんならば、部品ごとに担当が決まって設計するため、一部分に関しては詳しくなるのでしょうが、当社は一人で機械を全て担当して設計しますので、全体的に能力があがっていくことも強みにつながっています。

仕事のやりがい

お客様の課題やニーズをヒアリングし、様々な技術的課題を乗り越えてカタチにします。完成させた機械が実際に活躍している様子を見ると、大きな達成感が得られます。
設計で難しいのは、ご要望の機能を満たしながら、狭い場所に機械を入れるためのサイズダウンです。トンネルのシールド工法など、寸法が決まっている現場に、こういうモノを運びこめる、このサイズの機械が欲しいというご要望が多々あります。困難な課題を解決するため、自身のアイデアやノウハウを盛り込んで設計していく過程は、やりがいを感じる。無事、解決方法が見つかったときは本当に嬉しいです。

記憶に残る仕事

超高層ビルの「六本木グランドタワー」に、ゴンドラを清掃するために窓を開く、カーテンウォールスライド装置を設計して納品ました。当社はどちらかというと仮設機械がメインですが、このカーテンウォールスライド装置はビルが存在し続ける限り、常設でずっと使われる設備です。現場に納品するときも人通りの多い都心部で大変だったこともあり、記憶に鮮明に残っている仕事です。六本木を歩いていてこの装置が稼働しているのを見かけると、とても誇らしい気持ちになります。モノづくり本来の喜びを感じられるのは、大きな魅力だと思います。

今後ビジョン

時代とともに、お客様のご要望も多様化してきていますので、できる限り、意に沿ってやりたいと思っています。あとは部下の指導、後進の育成にも力を入れていきたいですね。現在、技術部は全8名で、今年入社した新人が3名います。残り5名のうち一人は定年後の嘱託社員になりますので、次世代を担う若手を指導・育成していきたいと思います。

求める人材

やる気をもって、積極的に仕事に関わっていく、前向きな人にぜひ入社してもらいたいです。簡単な機械ならば、入社3年ほどで、一人で担当してもらえるようになると思います。
工事現場で、職人の方から叱られることもありますが、実際に機械が完成して、お客様から「助かった」とか「良かった」という感謝の言葉を聞くと、それまでの苦労も吹っ飛びます。苦しいことを超える大きな感動がありますし、一生懸命に頑張れば、必ず能力はあがっていきます。我慢強く、努力できる人とぜひ一緒に仕事をしたいと思います。

メッセージ

部品だけ、あるいは機械の一部だけではなく、建設機械の計画から完成まで、まるごとずっと担当できる仕事はなかなか他社ではみつからないと思います。しかも、お得意先がスーパーゼネコンなど大手企業なので、携わるプロジェクトも大きなものばかり。もちろん一品一様のモノづくりゆえ、常にお手本のない世界へチャレンジしなくてはならないという厳しさと隣り合わせですが、後世に残っていく機械を開発するこの仕事は本当にやりがいのあるものです。